ボクセルアート制作、最初のステップは「ソフト選び」
「ボクセルアートが、絵心がなくてもPC1台で気軽に始められるのはわかった!」 「さっそく、最初の作品を作ってみたい!」
そう思っていただけたなら、とても嬉しいです。こんにちは、デジタルワーク研究所のだいだい丸です。
さて、創作への第一歩を踏み出すあなたが次にすべきことは、相棒となる「制作ソフト」を選ぶことです。 幸いなことに、ボクセルアートの世界には、プロも愛用する高機能な無料ソフトが2つ存在します。
それが、『MagicaVoxel』と『VoxEdit』です。
ただ、いざ選ぶとなると「どっちも無料で使えるのは嬉しいけど、何が違うの?」「自分にはどっちが合っているんだろう?」と迷ってしまいますよね。
この記事では、そんなあなたの疑問に終止符を打ちます。それぞれのソフトの強みと弱みを徹底的に比較し、あなたが選ぶべき最高のパートナーがどちらなのか、ハッキリと示します。
作りたいもので選ぶ!2大無料ソフト比較表
いきなり結論からお伝えします!どちらのソフトが優れているか、という議論にあまり意味はありません。なぜなら、それぞれ得意なことが違うからです。
あなたの「ボクセルアートで、何をしてみたいか」という目的に合わせて選ぶのが正解です。
| MagicaVoxel | VoxEdit | |
| 一言でいうと | 静止画を作るのが得意なアーティスト | 動きのある作品を作るのが得意なクリエイター |
| こんな人におすすめ | ・とにかく手軽に始めたい超初心者 ・綺麗なイラストやジオラマを作りたい人 ・シンプルな操作性を求める人 | ・キャラクターを動かしてみたい人 ・ゲームやメタバースに興味がある人 ・NFTアートを作ってみたい人 |
| 最大の悩み | 直感的な操作と、レンダリング機能 | モデリングからアニメーション制作まで可能 |
いかがでしょうか?これだけでも、なんとなく自分がどちらを選ぶべきか、見えてきたかもしれませんね。
それでは、それぞれのソフトの個性を、もっと詳しく見ていきましょう。
【アートな静止画】を作るならMagicaVoxel
MagicaVoxelは、とにかくシンプルで、動作が軽く、誰でも直感的にボクセルアート制作に没頭できるように設計されています。
MagicaVoxelのメリット:直感的な操作性と圧倒的に美しい描画
操作がとにかく簡単:余計な機能が削ぎ落とされており、起動してすぐにブロックを置いて遊び始めることができます。
レンダラーが超優秀:最大の魅力は、ボタン一つでプロ級の美しい画像を作り出せる「レンダリング機能」です。光の反射や影の落ち方などを自動で計算し、作品を驚くほど魅力的に見せてくれます。
動作が軽い:古いPCやスペックに自信がないPCでもサクサク動きます。
MagicaVoxelのデメリット:アニメーション機能はない
アニメーションは作れない:MagicaVoxel単体では、作ったモデルを動かすことはできません。
開発がスローペース:近年は大きなアップデートがなく、新しい機能の追加はあまり期待できません。
【MagicaVoxelが向いている人】
✅難しいことは考えず、まずは粘土遊びのように形を作ることを楽しみたい人
✅一枚の絵として完成された、美しい作品やジオラマを作りたい人
【動く作品・ゲーム】を作るならVoxEdit
VoxEditは、メタバースプラットフォーム「The Sandbox」の公式ツールです。そのため、単にモデルを作るだけでなく、それに命を吹き込み、ゲームの世界で活躍させることまで見据えて設計されています。
VoxEditのメリット:モデリングからアニメまで一つで完結
- オールインワン:モデルを作る「モデラー」、骨格を設定する「リギング」、動きをつける「アニメーター」の3つの機能が一つになっています。
- The Sandboxとの連携:作った作品は、簡単にThe Sandboxへ持ち込んでNFT化したり、ゲームのアセットとして使ったりできます。
- 活発な開発とコミュニティ:The Sandboxの発展とともに、VoxEditも継続的にアップデートされており、世界中に大きなコミュニティが存在します。
VoxEditのデメリット:多機能ゆえに操作は少し複雑
- 操作が少し複雑:アニメーション機能などがある分、MagicaVoxelに比べると画面のボタンや項目が多く、最初は少し戸惑うかもしれません。
- レンダリング機能はシンプル:標準のレンダリング機能は、MagicaVoxelほど高性能ではありません。
【VoxEditが向いている人】
✅ 自分で作ったキャラクターを、歩かせたり踊らせたりしてみたい人
✅ 将来的に、ゲーム制作やNFTアートに挑戦してみたい人
初心者へのおすすめは?目的別ソフトの選び方
さて、2つのソフトの違い、ご理解いただけたでしょうか。
- 静止画の美しさを極めるならMagicaVoxel
- 動きのある作品に挑戦するならVoxEdit
これが結論です。
そして、もしあなたが「どちらか一方なんて選べない!」と悩んでしまったなら、私、だいだい丸からはこんなステップをおすすめします。
作った後にアニメーションも付けられる『VoxEdit』に挑戦!
アバターやアセットだけでなく、空間自体もデザインしたくなったら『MagicaVoxel』!
私もこの順番でボクセルアートの世界にのめり込んでいきました。
さぁ、あなたの相棒は決まりましたか?

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