投稿者: Daidaimaru

  • 【絵が描けなくても大丈夫】ボクセルアートがデジタルアート初心者に優しい3つの理由

    【絵が描けなくても大丈夫】ボクセルアートがデジタルアート初心者に優しい3つの理由

    はじめに:アートへの苦手意識、ボクセルアートが解決します

    「ボクセルアートが、レゴブロックみたいで面白そうなのはわかった。でも、やっぱりアートと聞くと、自分には縁遠い世界な気がする…」

    前回の記事を読んで、そう感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。

    こんにちは、ボクセルアート研究所のだいだい丸です。 「絵心がないから」「特別な機材がないから」といった理由で、これまで何度も「創ること」を諦めてきた。そんな経験を持つ方にこそ、この記事を読んでいただきたいと思っています。

    なぜなら、ボクセルアートは数あるデジタルアートの中でも、圧倒的に初心者へ「優しい」からです。 今回は、その3つの優しい理由を、具体的にお伝えします。


    理由1:「絵を描く」のではなく「ブロックを置く」感覚だから

    多くの方がアートを前にして挫折する最初の壁、それは「綺麗な線が描けない」「デッサンが苦手」といった「描画スキル」の問題です。

    ご安心ください。ボクセルアートに、その心配はほとんどありません。 なぜなら、ボクセルアートの基本は「描く(Draw)」ことではなく、「置く(Place)」ことだからです。

    まるで、粘土をこねて形を作るように。あるいは、レゴブロックを一つひとつ積み上げていくように。 マウスでクリックして、立方体のブロック(ボクセル)を好きな場所に「置く」「積む」「削る」。このシンプルな作業の繰り返しで、あなたの頭の中にあるイメージが、少しずつ立体的な形になっていきます。

    「ここにブロックを置いたらどうなるかな?」「この色を隣に置いたら可愛いかも」 そんな風に、試行錯誤しながら遊んでいるうちに、いつの間にか一つの作品が生まれている。それがボクセルアートの大きな魅力です。


    理由2:何度でも「やり直し」がきくから

    創作活動におけるもう一つの大きな壁は、「失敗への恐怖」です。 紙にペンで描いてしまえば、もう元には戻せません。絵の具の色を間違えれば、一からやり直しになることもあります。

    その点、デジタルアートであるボクセルアートは、失敗を恐れる必要が一切ありません。

    • 操作を一つ前に戻す(Ctrl+Z):たったこれだけで、置いたブロックも塗った色も、一瞬で元通り。
    • データの複製:作品をコピーして、別のパターンを試すことも自由自在。

    この「何度でも、一瞬でやり直せる」という安心感が、「完璧に作らなきゃ」というプレッシャーからあなたを解放してくれます。 失敗は成功のもと。ボクセルアートなら、その言葉通り、たくさんの挑戦と発見を繰り返しながら、のびのびと創作を楽しむことができるのです。


    理由3:「PCとマウス」だけで始められるから

    「デジタルアートって、なんだか高価な機材が必要そう…」

    確かに、ある一定のスペックがないと制作途中にフリーズしたり、制作ソフトが突然シャットダウンなんてこともあります。

    ただし、クリエイターPC、ゲーミングPCと呼ばれているPCとマウスさえあれば、準備はそれだけでOK!それさえあれば、今日からでもボクセルアーティストになることができます。

    なぜなら、ボクセルアートを制作するためのソフトは、無料で手に入るからなんです。いわゆるサブスクも必要なし。初期投資はいりますが、PCとマウスさえあれば、プロと同じ制作環境が手に入る。これも、ボクセルアートが初心者に優しい、大きな理由です。


    まとめ:創作は、特別な人のものではない

    今回お伝えした、ボクセルアートが初心者に「優しい」3つの理由を振り返ってみましょう。

    1. 絵心不要:「描く」のではなく「置く」作業だから、直感的に楽しめる。
    2. 失敗OK:何度でも一瞬でやり直せるから、安心して挑戦できる。
    3. 準備はPCとマウスのみ:ボクセルアート制作ツールは無料で使える。

    これらの特徴は、個人の趣味としてだけでなく、例えば福祉施設での新しい活動プログラムとしても最適です。スキルレベルに関わらず誰もが「できた!」という達成感を味わいやすく、自己肯定感を育むきっかけにも繋がります。

    「創る」という行為は、決して一部の才能ある人だけのものではありません。 ボクセルアートは、その楽しさへの扉を、すべての人に開いてくれています。

    さて、これだけ気軽に始められるとわかったら、次に気になるのは「じゃあ、どんなソフトを使えばいいの?」ということですよね。

    次回の記事では、無料で使える代表的なボクセルアートソフト2つを徹底比較し、あなたにピッタリのツールがどちらなのか、詳しく解説していきます。


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  • 【マイクラみたいな3Dドット絵】「ボクセルアート」の作り方を初心者向けに徹底解説

    【マイクラみたいな3Dドット絵】「ボクセルアート」の作り方を初心者向けに徹底解説

    ボクセルアートとは「3Dのドット絵」です

    ボクセルアートとは、「ボクセル(Voxel)」という立方体のブロックを組み合わせて作る、3Dアートのことです。

    「ボクセル」という言葉は、画像を構成する最小単位である「ピクセル(Pixel)」と、体積を意味する「ボリューム(Volume)」を組み合わせた造語。

    少し難しく聞こえるかもしれませんが、心配はいりません。 簡単に言えば、「3Dになったドット絵」、あるいは「デジタル世界のレゴブロック」のことです。

    平面にポチポチと点を打って絵を描くドット絵が、そのまま立体になった世界。それがボクセルアートです。 レゴブロックのように、カクカクとしたブロックを積み重ねて、キャラクターや建物、乗り物など、ありとあらゆるものを自由に創り出すことができます。


    ボクセルアートの3つの魅力

    なぜ今、ボクセルアートが世界中のクリエイターや企業から注目されているのか?その魅力は、大きく3つあります。

    • 絵心がなくても「できそう!」と思える手軽さ

    絵を描く、と聞くと「デッサン力」や「画力」が必要だと感じてしまいますよね。しかし、ボクセルアートの基本は「ブロックを置く・積む・色を塗る」だけ。まるで粘土遊びのように、直感的に形を作っていくことができます。

    • どこか懐かしくて、新しい

    ファミコン時代のゲームのような、どこか懐かしいドット絵の雰囲気。それに立体ならではの奥行きと表現力が加わることで、レトロなのに新しい、独特で温かみのある世界観が生まれます。

    • 初心者からプロまで、活躍の場が無限大

    趣味で楽しむのはもちろん、実は様々な分野でボクセルアートは活用されています。あなたの「好き」が、新しい仕事になる可能性も秘めているのです。


    どんなことに使われているの?広がるボクセルアートの世界

    ボクセルアートは、個人の創作活動の枠を飛び出し、様々なビジネスシーンで活用されています。

    • ゲームの世界

    世界的な人気を誇る『マインクラフト』はもちろん、スマホゲームの『クロッシーロード』など、多くのゲームでボクセルアートが採用されています。

    • 音楽の世界
    出典:https://youtu.be/VkdrrxR96d8?si=MrtrOAbknIj44tFU(2025年9月15日取得)

    『Mili』というアーティストのミュージックビデオにも使われています。前編が幻想的なボクセルアートで構成されており音楽の世界観を表現する新しい手法にもなっています。

    • メタバース(仮想空間)
    The Sandbox
    出典:https://www.sandbox.game/ja/(2025年9月15日取得)

    近年注目を集める「メタバース」の世界でも、ボクセルアートは大活躍しています。『The Sandbox』という有名なメタバースプラットフォームでは、ユーザーがボクセルアートでキャラクターやアイテムを作り、ゲームを公開したり、売買したりすることができます。

    • NFTアート
    Meebits
    出典:https://meebits.com/ (2025年9月15日取得)

    こちらは『Meebits(ミービッツ)』というボクセルアートのキャラクターです。NFTアートとして、主に海外で取引されているコレクションです。デジタルデータに資産価値を持たせる「NFT」の世界でも、親しみやすいボクセルアートの作品は人気が高く、多くのクリエイターが活躍しています。

    出典:https://opensea.io/collection/meebits (2025年9月15日取得)

    2025年9月6日時点で、0.641ETH(1ETH = 68万円換算で約44万円)で取引されています。デジタルなブロックの作品が、世界的な資産価値を持つ時代になっているんです。


    ドット絵(ピクセルアート)との違いは?

    ここで、よく似ていると言われるドット絵(ピクセルアート)との違いを整理しておきましょう。

    • ドット絵(ピクセルアート)平面(2D)。正方形のピクセル(点)で構成される。
    • ボクセルアート立体(3D)。立方体のボクセル(箱)で構成される。

    ドット絵が「絵画」だとしたら、ボクセルアートは「彫刻」や「ジオラマ」に近い、と言うとイメージしやすいかもしれません。


    どうやって作るの? PC1台あれば、今日から始められます

    「なんだか面白そうだけど、作るのが難しそう…」 そう思ったあなた、ご安心ください。

    ボクセルアートは、無料で使える専用ソフトを使えば、誰でも簡単に始めることができます。 代表的なソフトには**「MagicaVoxel」「VoxEdit」**などがあり、特別な知識がなくても、マウス操作だけで作品作りを楽しむことが可能です。

    基本的な制作の流れは、たったこれだけ。

    1. モデリング:ブロックを置いたり消したりして、大まかな形を作る。
    2. ペインティング:パレットから好きな色を選んで、ブロックに色を塗る。

    ね、なんだかできそうな気がしてきませんか?


    まとめ:さあ、あなたも「創る」楽しさを体験しよう

    今回は、「ボクセルアートとは何か?」というテーマでお話ししました。

    • ボクセルアートは「3Dのドット絵」
    • 絵心がなくても、レゴのように直感的に作れる
    • ゲームやメタバースなど、活躍の場が広がっている
    • 無料ソフトで、誰でも今日から始められる

    ボクセルアート研究所では、これからボクセルアートの始め方や、制作ツールの使い方、そして福祉や教育の現場での活用法まで、どこよりも分かりやすく、丁寧に発信していきます。

    この記事で少しでも「面白そう!」と感じていただけたなら、とても嬉しいです。 まずは、「なぜボクセルアートが、デジタルアート初心者にとって『優しい』のか」、その理由を詳しく解説した次の記事も、ぜひ読んでみてください。

    あなたのクリエイティブな毎日が、ここから始まることを願っています。


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